こんにちは!早稲田大学2年の中村です。
今回は、岩手県農業大学校の浅川さんと、岩手県大船渡市農業改良普及センターの佐々木さんからお聞きした「北限のゆず」の系統や特徴、そこから考えられる「北限のゆず」の歴史についてお伝えしていこうと思います!
岩手県農業研究センターが行った調査によると、陸前高田市のゆずは1つ1つの特性が異なっていて、200~300もの系統がある可能性があることから、『ゆずの博物館』とも言われています。 また、ゆずの主な生産地である西日本とは異なり、「北限のゆず」には生育スピードが1か月ほど速いという特徴もみられるそうです。
個人的に興味深かったお話は 「陸前高田市では柚餅子(ゆべし)が伝統料理としてあり、そこでゆずが使われていたことから、ゆべしの歴史を辿ることで新たな発見が得られるかもしれない」 ということです。 食文化からアプローチするというのは新しい視点で、今後の調査でもぜひ取り入れていきたいと思います!
まだまだ謎の多い「北限のゆず」ですが、聞き取り調査のたびに新たな発見がたくさんあり、8月の現地調査もとても楽しみです。今までゆずの木を見たことがないので、現地入りの際はぜひ見てみたいと思います。
今後も「北限のゆず」に関する情報がありましたら、ぜひ調査団にお寄せください!
ーーーーーーーーーー 北限のゆず調査団 2023年6月に発足した北限のゆずの歴史を調査するチーム。 メンバーは陸前高田イタルトコロ大学の大学生や先生を含む9人です。 8月には、陸前高田市での現地調査を予定しています。